猫飼好五十三疋
「猫飼好五十三疋」(みょうかいこうごじゅうさんびき)は、東海道五十三次に登場する宿場町を、だじゃれで猫のしぐさにたとえた戯画。江戸時代の浮世絵師歌川国芳の作品です。
  • 日本橋

    二本だし。二本の鰹節で遊ぶ三毛猫のみけ。

  • 藤沢

    ぶちさば。ぶちが鯖もって逃げる。

  • 小田原

    無駄どら。無駄に鼠を追うどら猫はキジトラのとら。

  • 三島

    みけま。尻尾が割れた魔の三毛猫。手ぬぐいを頭に。

  • 蒲原

    天麩羅。山盛りの天麩羅を前に唾を呑み込む黒猫のくろ。

  • 興津

    起きず。寝て起きず。丸まって眠るぶち猫。

  • 鞠子

    はりこ。よく見れば張り子の猫でした。

  • 金谷

    たまや。と呼ぶ。まるっこいぶち猫の名前が「たま」。

  • 袋井

    袋入。頭が袋に入ってしまって暴れるぶち猫。

  • 見附

    ねつき。寝付きのよいとら猫。赤い座布団ですやすやと。

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